どうも、社畜です。
現在は、一部の小規模取引所のみに上場している仮想通貨ですが、有名企業がサポートしていることもあり、一部の投資家に人気が出ているTNT。現状の情報をまとめて見ました。
下記ご確認ください。
目次
基本情報
通貨名(通貨単位):Tierion(TNT)
最大供給量:1,000,000,000 TNT 現在の供給量(記事作成時):359,850,010 TNT 公開日:2017年7月17日 公式サイト:https://tierion.com/ ソースコード:https://github.com/tierion Blockchain Explorer(取引詳細): https://etherscan.io/token/0x08f5a9235b08173b7569f83645d2c7fb55e8ccd8 ホワイトペーパー:https://tokensale.tierion.com/TierionTokenSaleWhitePaper.pdf Bitcointalk(フォーラム):https://bitcointalk.org/index.php?topic=2027510.0 CoinMarketCap(チャート):https://coinmarketcap.com/assets/tierion/ 公式Twitter:https://twitter.com/Tierion |
※2017/9/10 CoinMaketCapより
TIERIONとは?
Tierion(ティリオン)とは、インターネット上で管理されている、企業や個人のデジタルデータをの「真実性(確かさ)」を証明するためのシステムです。インターネット上では、受信者が閲覧しているでデータは、いつ作成されたのか、またいつ変更されたのかどうかを確認することが出来ません。デジタル記録の改ざんは特に医療、保険、金融サービスなどの業界では、極めて重大な事件を引き起こす結果となることもしばしばです。
Tierionはデータ検証のための汎用プラットフォームであるTierion Network(TNT)構築しています。 Tierionは、TNTのブロックチェーン上のトランザクションにデータをリンクする証明を作成します。これをアンカーリングと呼びます。これにより、誰でも信頼できる特定の機関(中央集権)に依存することなく、データの整合性とタイムスタンプを検証することが出来ます。結果、デジタルデータの「真実性」を証明することが可能となるのです。さらにTierion(ティリオンでは、ブロックチェーンによりデータの受領書(レシート)を発行することで、ペーパーレスを図ることが可能です。
例えば、医療分野では電子カルテなど、プライバシーの問題が非常に重要視されるような状況に適しており、今後、Tierionにより権利マネジメントサービスを生む可能性を秘めています。
※補足ブロックチェーンとは?
Tierionネットワーク(TNT)
Tierionネットワーク(TNT)とは、大規模なデータ検証を実現するために立ち上げられたプラットフォームです。機能は主に2つ。
1)当事者間でネットワークソースにアクセスするための決済方法
2)ネットワーク参加者がネットワークを運用し、セキュリティを確保するためのインセンティブ
上記のネットワークインフラストラクチャを確保するための報酬として、Tierionネットワークトークン(TNT)が存在します。Tierionネットワークは、2017年末までに開始予定です。
チェーンポイント
チェーンポイントとはTierionネットワーク上で利用可能な独自ブロックチェーンを用いたサービスで、Tierioのシステムの根幹にあたる部分です。データを作成したときや元の状態から変更した場合の「真実性(確からしさ)」を証明することが可能です。
チェーンポイントの特徴
①スケーラビリティ(証明の速さ)
チェーンポイントでは、高いスケーラビリティにより、毎秒、数百万の証明を実行します。Bitcoinなどのパブリックブロックチェーンは非常に安全ですが、遅いです。Bitcoinネットワークの現在のスループットは、1秒あたり約4トランザクションです。Tierionは、数百万のデータポイントを暗号化して単一のトランザクションにリンクすることによって、このスケーラビリティの問題を解決します。
パブリックブロックチェーンのスケーラビリティの問題にかかわらず、膨大な量の証明を一瞬で実施可能です。
②精度の高さ
チェーンポイントには、ネットワークタイムプロトコル(ネットワークに接続される機器において、機器が持つ時計を正しい時刻へ同期するための通信プロトコル)サーバーからの時間データが含まれています。国立標準技術研究所(NIST)は、BitcoinとEthereumのブロックチェーンにより、チェーンポイント証明を同時に所有できます。これにより、通常、正確に把握できない取引の時間を証明することが可能です。
③レスポンシブの速さ
チェーンポイントはハッシュが提出されると直ちに応答します。証明はBitcoinとEthereumのブロックチェーンに固定されているため、自動的にアップグレードされます。
④安全性
チェーンポイントは非中央集権のBTC,ETHブロックチェーンを使用することで、セキュリティ上の安全性を担保します。
チェーンポイントプルーフ
チェーンポイントの証明には、ハッシュを暗号化した複数のブロックチェーンを使用します。 これらのプロセスはアンカーリングと呼ばれ、 チェーンポイントプルーフは、各アンカーの期待値をチェックします。
新しい証明形式には、外部データ、複数のハッシュタイプ、およびブランチが含まれます。 これによりチェーンポイントプルーフを検証することができます。チェーンポイントプルーフは、チェーンポイント互換の検証ツールで検証できます。
API連携が可能
懸念点
ユーザーのプライバシーの保護
データの中には、秘匿情報などの関係者以外の人間や他人には見られたくないものも数多く存在しています。上記をブロックチェーン上において誰でも閲覧できてしまうのは非常に問題があるため、プライバシーの観点から、パブリックブロックチェーンを適用できないという問題を孕んでいます。電子カルテのような顧客データは権利者や、権利者が許諾した者以外が閲覧出来ないような暗号化システムを構築しない限り、個人情報を世界中の人が見ることが可能になってしまう危険性を孕んでいます。
Tierionの目指す未来
TierionのTNT(Tierion Network Token)が普及することで、インターネット用の「証明エンジン」を世界中に提供すること出来るようになります。結果、誰もが絶対的にデータの「真実性」を証明できるようになります。データが作成されたときや元の状態から変更されたときに、Tierionは、中央集権に依存しないで、非常に安全で信頼性の高いのアンカー(証明)を提供することが可能です。暗号通貨の本来のコンセプトである、decentralized(非中央集権)な世界を作るという目標が、Tierionにはあります。
大手企業と提携
Microsoft
2017年1月30日、MicrosoftがTierionと提携し、今後ビジネスにおける機密情報に関して、データの「真実性(確からしさ)」を証明していくと発表しています。今後、企業がセキュリティを強化することで、コンプライアンスコストを削減させる為の仕組みづくりを行っていくとのこと。
Microsoftの公式サイトによれば、今後、オンラインでのデジタル証明書を受け取る際に、Tierionをチェーンポイントサービスを用いることで、中央集権に頼ることなく、誰でも、身元を証明する事が可能。これらのサービスを。金融、医療、保険などの規制された業界に提供していくとのこと。Microsoftは、ベンチャー企業に投資することはよくあるとは言え、やはり大手企業と提携しているのは投資的な面でも好材料と言えるでしょう。例えば、同じMicrosoftが提携をしているLiskは、価格を飛躍的に伸ばしています。
Tierion公式サイトより:https://tierion.com/blog/microsoft-tierion-working-together-on-blockchain-proof-technology/
Microsoft公式サイトより:https://azure.microsoft.com/en-us/blog/blockchain-identity-proofs/
Philips
フィリップスヘルスケアは、医療メーカーの大手企業です。医療分野では電子カルテなど、チェーンポイントを搭載したTierionとの親和性は非常に高く、早くから提携をしています。ブロックチェーン技術を採用することで、データの「真実性」を証明することで、コストの削減および新たなサービスを生み出そうとしています。
参照:http://bitcoinist.com/tierion-philips-bring-blockchain-technology-healthcare-sector/
開発メンバー
上記が開発メンバーです。Storjの創始者も名を連ねています。
現在の価格
一部の小規模取引所に上場したばかりのTierion(TNT)ですが、現在(2017年9/10)の価格は$0.12。今後の大手企業の発表次第では、暴騰もあり得るんじゃないでしょうか。また、1単位の価格も安いので、購入し易いイメージを持ちやすいのではないでしょうか?今後、大手取引所での上場も噂されているので、期待したいところです。
上記が、当時実施したICOでのTNTトークンの所有比率です、
トークンの販売=35%
市場流通=35%
Tierion保持分=29%
トークンをカバーする分=1%
となっています。ちなみに予定目標の2500万ドルの調達を達成しています。
Tierionの将来性について
現在、Tierionと親和性の高い医療系のサービスの提供先になり得るPhilipsや、IT界の超大手企業Microsoftなど多くの企業と提携していることもあり、非常に注目度が高くなってきています。価格の面で言うと、今後大手の取引所に上場できるかが大きなポイントになってくるでしょう。実需の面で言うと、Tierionが目標とするシステムが、実際に稼働することが出来れば今後の大きく成長する可能性は非常に高いと個人的には考えています。数千あるTierionの提携先には、Fenbushi capitalというEthereumの創始者のVitalik Buterinが起こしたベンチャーキャピタルも入っているとの噂も。
とはいえ、まだ動き出したばかりのプロジェクトですので、今後の動きに期待です。
取扱取引所
現在のTierionの取扱取引所は2つです。
①HitBTC
https://hitbtc.com/
②イーサデルタ
https://etherdelta.github.io/
下記のブログが解説方法まで載っていて非常に分かりやすかったので、確認してみてください。
③liqui
https://liqui.io
※個人的には、登録・購入が一番簡単だったのは、③のliquiという取引所です。
※TierionのCEOがブロックチェーンに関しての対談をしていたので、興味のある方は是非。
以上となります。何卒、よろしくお願いいたします。