どうも。社畜です。
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Ethereum、Metropolis Upgradeの実施を発表
これは・・・。 https://t.co/RyY9z4uoLU
— 社畜投資家おかも (@wadakita7) August 19, 2017
本日はイーサリアムのデベロッパーチームよりMetropolis Upgradeが9月の下旬に実施されると発表されました。今回のアップデートで何が起こるかを考察していきます。
Metropolis Upgradeとは?
Metropolis Upgradeとはハードフォークを通して起こるアップグレードです。このアップグレードを通して、イーサリアムに新機能が付与される可能性があります。。
現時点でのアップグレードのメリット
○匿名性の向上
Ethereumのチーフ開発者であるButerinとWilcoxがZcashの開発に協力しており、Zcashの公的ブロックチェーン(zk SNARKシステム)を本格的に導入します。これにより、新しい「zk-SNARK」または「ゼロ知識」の証明が付随します。通称Zcash on Ethereum。これは、Zcashのzk-SNARKsをイーサリアムへ実装し、ブロックチェーンにおけるトランザクションと資産などのプライバシー保護とコンピューター制御の連携に取り組むというプロジェクトですこれによりユーザーは、過去よりも高いレベルで匿名トランザクションを実行できます。
○プログラミングの難易度の低下
Ethereumは、Solidityという独自のプログラミング言語を推奨しており、開発を開始するためにはSolidityを学ばなければいけませんでした。しかし、今回のアップグレードで、開発者がより使用しやすい様に改良していくようです。
○ネットワークのセキュリティ強化
過去にイーサリアムブロックチェーンを使用した、DAppsの一つである「THE DAO」がハッキングを受けたように、セキュリティの部分に課題を抱えていたETH。セキュリティに関しては、非常にセンシティブな対応をしているように見受けられます。
懸念点
○Ethereum ディフィカルティボムとアイスエイジ
ディフィカルティボムとは、Ethereumのネットワークアルゴリズムで、特定のブロックからネットワークのハッシュレートが増加しない場合、ブロック生成時間が次第に遅くなってしまうシステムのことです。しかしマイナーが継続してディフィカルティを増加させて行くのは不可能であり、ブロックタイムの増加とブロックチェーンの凍結を引き起こすため、マイナーの収益が減ってしまう減少が起きています。これをイーサリアムのアイスエイジ(氷河期)と呼びます。
ディフィカルティボムというアルゴリズムを導入している理由は、マイニング方式ををProof of WorkからProof of Stakeへ移行させるためです。
※POW:https://bitflyer.jp/ja/glossary/proofofwork ※POS:https://bitflyer.jp/glossary/proof_of_stake |
今回のMetropolis に際して、マイナーが得られる収益が減ってしまうことで、現在、イーサリアムコアデベロッパーとイーサリアムマイナーの対立が起こっています。結果としてこのアップグレードが引き金となり、ハードフォークが起こる可能性も否定できません。THE DAO事件を引き金にした事件では、ETHとETCという2つの通貨に別れましたが、今回もETHは2つの通貨に別れるかもしれません。
今後の値動きに関して
10月に大きく価格が上がる可能性も・・
BTCはハードフォーク後に価格が大きく上昇しましたが、ETHも不安要素が多くある中で9月は価格を下げつつ、その後の改良で大きく価格が伸びてもおかしくは無いと思っています。それに付随して、匿名性を売りにしたMonero。開発しやすいJAVASCRIPT環境を売りにしているのLiskなどにも影響がでてもおかしくないと考えています。
※NEMもハードフォークが要因となって価格が上昇
#NEM HFまであと2日と11時間くらいですよー(あと3578block)https://t.co/U6xdWjNXtM pic.twitter.com/XccZz6skhL
— トレスト (@TrendStream) August 18, 2017
NEMのハードフォークで起こることは下記に簡単にまとめられています。。
今回のNEMのハードフォークでは、分裂の恐れが無いこともあり、単にUpgradeという認識もあって、価格が上がっているようですね。Ethereumでも同様の事象が起こる可能性が考えられます。
社畜おかもの戦略
将来的にEtherumが改良され、アップデート後に良い発表が多くありそうな現状なので、多少リスクはあるものの、細かく保有数を増やしていきたいと考えています。なにより、今までは他の通貨のメリットでETHの特徴ではなかった部分を補完している事は、実需という意味でも非常に大きいと思います。ということで、ポートフォリオの上位に位置することは間違いないです。
参考:Ethereumの日本語でのまとめサイトとして、こちらは非常に勉強になるのでご興味のある方は見てみてください。。